2025/01/13

ランニング大学1月レポート:前橋ランニングクラブ連合会企画便乗

 2025112日(日)、前橋ランニングクラブ連合会主催で群馬県吉岡町のよしおか温泉に隣接するサイクリングロードを利用したコースでの10km20kmの距離走そしてウォーキングの部に分かれての練習会が開催された。「2025年新春今年もここから!〜新年走り始め練習会〜」がキャッチフレーズの練習会にランニング大学もひっそりと便乗させていただいた。前橋ランニングクラブ連合会は前橋市内の複数ランニングクラブによる連合会で合同練習会や講演会などを企画している。ランニングの世界・友の会スタッフのKさんが連合会の運営にも携わっている縁で参加させていただいた。それでも、山西哲郎先生、赤城山や妙高高原合宿に参加いただいたメンバーなど、顔見知りの方々も多くてアウェイ感は全くなしだった。



















当初は雨積雪も予想されたが、幸い時折晴れ間も見える恵まれた天候になった。しかし午前7時半の気温は0℃。北方の谷川岳方面の山々は雪で真っ白、群馬の寒さは格別だ。 

この企画は、大会や競走ではなく、練習会。よしおか温泉を起点に利根川沿いのサイクリングロードを南下、2.5km地点で折り返し、そのままスタート地点を通過し北上、2.5km地点で折り返す1周10kmの周回コース。10kmコースは1周、20kmコースは2周する。1km6分30秒、6分、5分30秒のペースメーカーが付く。自身の走力のチェックや距離への挑戦、記録への挑戦としても細かい配慮がされている。またウォーキングの部も設定されており、地元メンバーのガイドで歩く時間を楽しむこともできる。大々的な宣伝はしていないが参加者は120名超、去年から倍増したそうだ。参加者視点で企画した成果だろう。

午前830分、ウォークに続いてペース別にランニングもスタート。サイクリングコースの道幅は広くないがほぼフラット、走りやすい。ところによって肥料の匂いただようのも田舎感があって良いものだ。ペースメーカーについて行けなくても自分のペースで走ることができる。練習には最適な設定だ。それぞれが設定した距離を走ったら終了だ。














ウォークはスタート後、新板東橋を渡りぐんま総合スポーツセンター経由で十二山へ。郷社赤城神社をお参りし、上庄司原古墳、萩原朔太郎の墓所など往復約9kmの行程。300段の階段を上り期待の富士山は見えなかったがそれぞれの歩きを楽しんだ。1120分終了。



 























参加費は1,000円で、それでもってよしおか温泉入浴券600円、抽選で心がこもった参加賞もいただいた。コストパフォーマンス抜群のアットホームで素晴らしい企画だった。遠路はるばる訪れたかいがあった。前橋ランニングクラブ連合会には大感謝である。

2025/01/07

2024年12月 レポート

2024年最後のランニング大学は「健康生活のための大人栄養学」、「マラニック」、「忘年会」の3部構成で開催しました。

第一部は管理栄養士で幹事でもある斉藤恵子先生に「健康生活のための大人栄養学」をテーマに講義をしていただきました。サルコペニアの事、口腔機能低下から要介護になっていくフローでフレイルやメタボリックシンドロームになる機序を知り、なるほど~と知識が一つ増えました。また、5大栄養素である「炭水化物」「脂質」「糖質」「ミネラル」「タンパク質」のそれぞれの役割をわかりやすくお話してくださいました。「炭水化物」は不足すると筋肉や脂肪がエネルギーとして利用され、過剰だと体脂肪として蓄えられる。「タンパク質」はたくさんのアミノ酸から構成されるが、タンパク質の構成成分となるのは20種類のアミノ酸のみで、アミノ酸は生命の源。必須アミノ酸は体内で必要量を合成することができないため食事からとる必要があり、BCAAは筋肉のたんぱく質に含まれる必須アミノ酸の4割を占め筋肉のエネルギー源で運動直前、運動中も摂取可能。マグロの赤身、大豆などに含まれ、一食あたり20~30g、手のひらにのるサイズが目安と聞き覚えやすい!コンビニで購入できるプロテインバーなどで摂取可能とのこと。また、たんぱく質は糖質との同時摂取がおすすめだが、なぜか?の理由に納得でした。「脂質」は100%エネルギーとして利用され、オレイン酸系、α-リノレン酸系が良く飽、ファストフードなどで使用されている和脂肪酸、トランス脂肪酸などは極力控える!また、話題のMCTはサルコペニア、フレイル、認知症などの分野への活用もされている。「1日の目安を手ばかりで!」は主菜、副菜、主食、果物、乳製品を手で計れる目安になっているのを知り、もっと広めてほしいと思いました。

「時間栄養学」初めて耳にしましたが、体内に時間遺伝子があるため生活リズムを整え、朝食を食べることが大切。朝食をとるメリットがいくつもあったが、代謝をあげる、頭の回転が良くなる言葉が印象的でした。

食事をとったら排便も必要です。腸内細菌叢を整えることも大切でプロバイオティクス(菌)、プレバイオティクス(餌)からのシンバイオティクスが重要になってくる。腸内細菌叢は親から受け継ぐそうで個人個人で異なるそうです。便中のある菌種が多いと持久運動パフォーマンスが向上するとか?興味深いお話も聞けました。

健康を維持するには、なんでもバランスよく偏りがないように摂取することが大切である事、栄養学を少し知ることができました。駆け足での説明だったので次回は一つ一つもっと詳しく知りたくなった講義で、質疑応答もたくさん出て内容が濃い時間でした。

斉藤先生ありがとうございました。

第二部は「マラニック」。ランニング、ウォーキング、ゆっくりウォーキングの3グループに分かれての開催。ランニンググループは東京名所巡りで、月島でメロンパン、築地で卵焼きを食べ、歌舞伎座、銀座では数十年前に箱根アンカーで走ったK氏の思い出のコースで写真を撮り、皇居では公園が無料公開され園内散策。ラッキーでした。その後は武道館へと向かう途中、なんだか怖そうな方が多くて恐る恐る進んでいくと、なんと矢沢永吉さんのライブで、ファンはみんな永ちゃん気分の様子。その後、後楽園を通過、ゴール時間に間に合わない!急げ~と最後は必死にゴールまで駆け抜けました。結局20㎞くらいになってしまいましたが、楽しくザ・東京巡りができました。

ウォーキンググループ①は永代橋を渡って人形町へ。甘酒横丁で通りの名前の由来になった甘酒をいただき、今半売店で温かい肉まんを食べました。人形町から神田経由で中央通りを歩き、秋葉原のメイドさんとおしゃべりをして不忍池へ。上野公園で西郷さんの銅像前で記念写真。アメ横は外国からの観光客がいっぱいで、歩くのも難しいほどでした。みんなずっとおしゃべりしていて楽しいマラニックでした。

ウォーキンググループ②は門前仲町から地下鉄を乗り継ぎ、お茶の水に移動。お茶の水橋を渡り正教会の大聖堂ニコライ堂へ。次に聖橋を渡り湯島聖堂に。その後、神田明神の門前にある甘酒で有名な天野屋に。天野屋は創業1846年、江戸時代から営まれている歴史あるお店。店舗の地下に土室があり、糀と米だけで作った甘酒とお餅をお店で頂いた。 天野屋は甘酒だけでなく、芝崎納豆という大粒でふっくらした納豆も有名で、お土産に購入。 その後、江戸東京で最も古い神社で、江戸総鎮守として栄えてきた神田明神をお参り。 最後に、学問の神様である菅原道真を祀ってある湯島天神へ。ここではもう学問は関係ない?と、誰もお参りせず、待ち合わせ場所に移動。 総移動距離 約3kmでした。

第3部は忘年会。のどぐろが食べられる贅沢コース。今年の思い出や今後の抱負など各々好きな内容でお話をしていただき、楽しいお話が聞けて盛り上がりました。最後は山西先生の五輪締めでしめていただき、今年一年無事に終えられたことに感謝の気持ちでいっぱいになりました。

今年は4月に山西先生の祝賀マラニックや初のミニ大会を開催など新たな挑戦で大変なこともありましたが、事故や怪我人も出ることがなく無事に終えられたのも、参加していただいたみなさんのご協力のお陰です。ありがとうございました。

来年も皆さんが楽しんでいただけるような企画をしていきたいと思います。

文責:K