2024/01/01

2023年12月 ランニング大学レポート

 12月19日(日)の少し寒さが和らいだ日になりました。

今回のテーマは「陸上競技者の生活」として講師は、山梨学院大学出身、箱根駅伝に2回出場し優勝に貢献したランニング大学の幹事でもある比嘉正樹氏。

沖縄県宜野湾市出身で3歳の時に日本に返還された時代。お父様が競技会に出場しており、当時は学校に部活がなく20~30代のランナーと一緒に練習していた時、当時の山梨学院大学の監督であった上田監督に熱望され、山梨学院大学に進学を決めたのが人生の転機。  

当時は山梨県がどこにあるのかも知らず、山梨に向かう時に感動したのは富士山と狩人のあずさ2号の歌に出てくる「特急あずさ」に乗って行った事だそうです。

大学時代の3大合宿はというと①宮崎県の青島での砂浜トレーニング②車山高原での山道トレーニング③本栖湖トレーニング。

沖縄はほぼ平地で、山梨や長野のようにアップダウンのあるところを走るのは初めての体験。アップダウンのみならず、トレランのため不整地、そこをトップスピードで走る先輩方の後をついていった車山高原や青島の砂浜でのトレーニングで走力がついていったそうです。また本栖湖トレーニングで感動したのは、今走っているここの景色は千年札に載っている本栖湖からの景色だと先輩から教えてもらった事。確かに千円札をみるとスライド写真と同じ景色でした。もう一つの名物は、青木ヶ原樹海ラン。道は先輩しか知らないため、必死についていったそうです。

卒業後は、学生時代車山高原で出会った松田千絵さんが所属されていた資生堂の実業団に入り、コーチや監督は不在であったため、選手達で練習メニュ―を決め、必ず男女一緒に練習していたことで、学生時代にはなかった自分達でいろいろ決めていく事を学んだと。

実業団は2001年に退社して地元沖縄へ戻り、那覇マラソンのラジオ解説をしたときにマラソンに再チャレンジを決めたようです。現在は若者に繋いでいって欲しい思いで、東京スポーツレクレーション専門学校のスポーツマネージメント(トレーナーになるための養成)を教えています。

比嘉氏の人生を含めた箱根駅伝の振り返りなどお話され、箱根駅伝はある意味、人生をかけたイベントであると感じました。

午後の実技はランニンググループとウォーキンググループに分かれて実施。ランニンググループは基礎のフォームから。骨盤前傾や足の運び方、手の使い方など見直しの時間でした。その後は学んだフォームを意識して隅田川沿いをランニングしてストレッチ腹筋などで終了。ウォーキンググループは山西先生が講師となり、ゆっくりストレッチしてから裸足で芝生のうえをウォーキング。その後は遊び感覚でボールを使いながらラグビーのようにパスしながらの運動。笑い多い時間でした。

2023年最後の開催となり、箱根駅伝の講義であったので2024年の箱根駅伝100回記念大会は各選手の思いやここまでの努力は想像以上のものだろうと思いながら、違う視点からもみられそうで楽しみになった日になりました。山西先生の五輪締めで年末の良い締めとなりました。

今年一年ありがとうございました。来年も来年もよろしくお願いいたします。   

文責:K

ここからは写真をお楽しみください。