2025/10/02

2025年9月 妙高高原合宿 レポート

 


今年も妙高高原合宿をハイランドロッジタケゲン拠点に開催しました。

サブタイトルは「歴史と自然風土を満喫しましょう」、北国街道「関川の道の関所歴史館マラニック」をコースに加えたプログラムです。

9月20日(土)1030分タケゲンに山西先生を含む23名が元気に集合、のはずだったのですが、列車の乗り換えに失敗した1名が歴史館直行という波乱のスタートとなりました。1100タケゲンをスタート。気温は約20℃、数日前までの猛暑ではなく爽やかな空気です。水の広場で準備運動後、ランとウォークのグループに分かれました。長野県と新潟県の県境を流れる関川沿いの小道を下流にたどって行くコースです。前日の大雨で川は濁っており、コースも水たまりで途切れがちです。ラングループはペースの差がありさらにいくつかのグループに分かれることになりましたが、それはそれで楽しめる現象です。高速道路のれいめい橋を越えると歴史館が見えてきます。ラングループは12時前後に到着。約5kmの悪路を走破してさっそくお昼のお弁当を頬張りました。ウォーキンググループは山西先生と一緒にそれぞれのペースで進み、途中休憩を挟みのんびり景色を眺めたり栗を拾ったりしながら関川の歴史館まで進みました。到着したときはすでにランニンググループはお弁当を食べ終わっており、美味しかったよ!の言葉に空腹感が増しましたが、まずはランニンググループと一緒に関川歴史館を見学です。

歴史館は北国街道の要衝であった関川の関所を再現しています。当時そのままに復元された御門や御番所、貴重な資料やジオラマも展示され、当時の様子をうかがい知ることができます。周辺には加賀藩本陣跡や一茶の句碑がある浄善寺などがあります。

ランニンググループは見学後、タケゲンに向けて13時過ぎにリスタート。約1kmで天然記念物の大スギがある天神社に到着。樹齢千年を越える御神木です。

 コースは林間の舗装道路です。妙高高原はランニングのメッカとなっており「ランナー注意」などの標識も見られます。去年の合宿の初日の暑さを思い出しながら14時過ぎにタケゲンに到着しました。歴史館から5km余りの距離です。良い汗をかきました。

 到着後はフリータイム。走り足りないメンバーは池の平いもり池往復など追加で走っていました。合宿とはいえ個々のペースで高原を楽しめるプログラムになっています。いもり池はクリーン作戦日で湖面の蓮を撤去していました。秋の観光シーズンに向けて湖面に妙高山が映るようにするためだそうです。

 ウォーキンググループは歴史館の見学を楽しんだ後、ランニンググループを見送りながらお弁当を食べ、リスタートです。今回はランニングもウォーキングも同じコースを巡りましたが、加賀藩本陣跡、上田宿、高田藩本陣跡にも立ち寄り、大きな庭と池、眼下には川が流れており、本陣らしい立派な景色が見られました。上田宿脇には「犬くぐり道入り口」の看板があり何だこれは?これは関所を正規の手続きをふまずに通過する女性達の裏道の入り口で関所の先まで続いており、今では遊歩道になっていました。次の目的地の天神社の大杉に向かい、親鸞聖人袈裟掛の松、天然記念物の大杉を見学後、タケゲンに向けて緩やかな長い上り坂の舗装路をテクテク頑張り、田園と山々の景色を抜け無事に到着。約10㎞の旅でした。

 隣接する温泉苗名の湯などを楽しんだ後、17時から1階ミーティングルームでオリエンテーションと自己紹介ミーティング。館内のスペースをほぼフリーに提供していただいたタケゲンさんには大感謝です。

その後「タケゲンの食事を楽しみに参加した」多くのメンバーの期待を裏切らない豪華な夕食を堪能、お酒もすすみ、世界陸上もみんなで応援しながら楽しんで1日目は終了。  

2日目は前日の夕方からの雨が残るあいにくの天気でしたが、6時からのモーニングランは日本の滝100選に選ばれている名瀑「苗名の滝」に向かいました。ウォークの1泊の参加者にも滝を是非みていただきたく、ウォークの方は車を利用して滝まで移動。雨のためか水量が多く迫力ある滝を見ることができたのはよかったです。

 朝食後830分スタートの予定でしたが、雨が強くなってきていたので待機することにし、予報では時間の経過に伴って雨量が減ってくるということで、930分、笹ヶ峰へ出発しました。2日目のラン、ウォークのスタートは笹ヶ峰牧場と夢見平の中間の乙見湖休憩舎です。 

 ウォークグループは12名。1030分、気温19度、小雨降るなか、乙見ダムを経て夢見平に入りました。夢見平ショートコースを歩きます。ここからは完全なトレイルコースです。森の中のアップダウンがある山道ですが元気に進んでいきます。いなり神社、夫婦泉、夢見平湿原、白樺の林やブナの大木など非日常の行程を楽しみました。雨が降ったり、晴れ間が出たりのめまぐるしい天気です。道は泥と水たまりで寸断され、木道も滑りやすくハードワークになりました。約2時間過ぎて、シューズの汚れも気にならなくなる頃、乙見湖に下る階段に到着しました。5kmのコースを歩ききり乙見湖休憩舎に到着です。雨に濡れることなく舎内で昼食をいただくことができました。ありがたいことです。それにしても、昨日に続いておいしい昼食でした。ランニンググループは夢見平キツネコースの約10㎞を楽しみました。ブナ大木を抜け、落ち葉で比較的走りやすい道を進み、神彦、道姫のミズナラの木がある稲荷神社でご挨拶をしてさらに進みます。途中いくつもの小さい橋を渡り、分岐点に到着。ランニンググループはここからちょっと山登りです。雨でぬかるだ登り坂は気を抜くと滑って泥んこになりそうなので慎重に進みます。登りきると森の中を気持ちよく走れる足元になり、キノコの写真を撮りながらみんな楽しんでいました。トイレ休憩の後、さらに森林の中を進むと昭和初期のおよそ20年間操業した製材所の跡地に到着。病院、学校、トロッコ列車などの跡地もあります。小雨が降り始め、少し急ごうとするもののここからは歩道というより小川になっており悪路を進む。しょうぶ池、ズミトンネルを抜け、乙見ダムに無事に帰還。靴は泥だらけだけれどこれも思い出として残りました。乙見湖休憩舎でお弁当を食べて一休み!ちょうどウォークの方たちと入れ替わりでウォークは「せっかくだから牧場も見に行きましょう」ということで13時に再スタート。小さなクリークを越えて、笹ヶ峰牧場周回コースに入りました。緩やかなアップダウンのコース、放牧されている牛を見ながら歩きます。途中、笹ヶ峰神社付近に大きなニホンザルがいました。人を見ても逃げることなく悠然としています。約2kmで日本の名水100選「宇棚の清水」に到着しました。一杯で10歳長生きすると言われているおいしい水です。グループ全員の長寿を祈らずにはいられません。乙見湖休憩舎に戻り車分乗で杉野沢へしました。

ランニンググループはタケゲンへ戻るグループと笹ヶ峰牧場へ行くグループに分かれました。グリーンハウスまで車で移動して、笹ヶ峰牧場5㎞コースへ。笹ヶ峰神社でご挨拶、宇棚の清水で湧き水と天然クレソンを楽しみ、牛さんに話しかけながら走っていると通行止めになっていて、あれ?と思ってあきらめようとしたら「1頭出産のため里へ移動するので少し待ってください」と係の方から言われ移動待ち。めったに見られない光景が見られました。通行止め解除後さらに気持ち良いスピードでコースを走り、清水が池に到着。雲が切れて妙高山が顔を出し写真タイム!ここからは少し登り坂を楽しみながら頑張りゴール。ソフトクリーム食べようと向かうも閉店時間後。あーあ。タケゲンに戻ろう!天候には恵まれませんでしたが、ほとんどのプログラムを無事にこなすことができました。

タケゲン帰着後、温泉や「フレイル対策体操」を行って1泊組はプログラム終了です。帰って行くメンバーを見送るのはさみしいものです。またね~。ありがとうございました!

そして2日目はより豪華な夕食を堪能しました。お酒もまたたくさんいただき、テレビはまたまた世界陸上を楽しみ無事に2日目も終了。

3日目はなんと女子チームは530分にはモーニングランに出発。なんでも青学の宿舎の白銀館で選手を出待ち目的だったけれど、残念ながら彼らは前日で合宿を終えて不在でした。クスン。今朝はいもり池まで行きましょう!歩き&ランで向かいました。苗名の滝にいかれた方もいて、それぞれが早朝ランを楽しみました。3日目にしてようやく天候が回復し、妙高山、黒姫山などが姿を見せてくれました。

朝食後、新しくオープンした池の平グランドへ。残念ながら前日の雨で芝生が濡れていてストレッチのプログラムは中止しました。それでも美しいグランドで、機会があれば利用したいと思います。

妙高高原スポーツ公園の400mトラック陸上競技場に移動しました。自然に囲まれた素晴らしいトラックです。地元の小学生たちが大会に備えて練習していました。

ランメンバーはジョグからペース走に移行し各自のペースでスピード練習を行いました。しっかり汗をかいて有効なトレーニングになりました。ウォーキンググループは妙高高原駅に向かってスタート。目的は観光協会とお土産屋さんでお買い物と買い食い。季節のお花や野菜が実っている住宅街を抜けて駅に到着。観光協会で地元の食べ物やバフを購入後、お土産屋さんへ向かいお酒や笹団子を購入。笹団子はその場で美味しくいただきました。帰路へ向かう途中でピックアップ連絡が入り、帰りは車で楽をしちゃいました。

11時にタケゲンに戻りプログラム終了です。シャワーで汗を流して、それぞれ帰路につきました。最終チームも12時前に出発し2025年の妙高高原合宿は無事に終了しました。

 参加いただいた皆様、ありがとうございました。

文責:YK

ここからは写真をお楽しみください